グールドモニターは、ナイルモニターと併せて一般的に粗暴なモニターワンツーとされています。
それでも、2m弱になることもあるナイルモニターに比べて1m前後で成長が止まること、
ナイルは食性の変化と言われていますがある時突然死することが多く、長期飼育例が少ないこと、
ごく稀に「ベタ慣れグールド」が存在し、扱える可能性もあることからか
ナイルモニターよりも成体を飼っている人は多いようです。
ナイルは「狂犬ナイル」とまで称されるほど野生味が強いようです。

買ってきた当初よりはだいぶ慣れました。
最初の時は、人の顔を見たらまず噴気音をあげ威嚇し、
ピンセットから餌をあげるどころかピンセットがケージ内に入っただけでパニックになって走り回り続け、
置き餌を食べさせるのも難儀でした。

それでも幸い食欲はよく保たれていたので、
私が顔を見せて声をかけてから餌をピンセットで入れてひたすらじっとし続け、
食べるのを根気よく待つという方法で餌を介して少しずつ人に慣れてもらうことにしました。

最初のうちは噴気音を上げながら餌を凝視しつつ「食べるかどうか」で延々逡巡し、
散々迷った末ようやく飛びつくので一つの餌を食べるのに5分程度要しました。
コオロギ5匹を食べさせるのも一苦労でした。
そうこうしているうちに、3週間程でピンセットから躊躇なく餌を採るようになり、
1か月半ほどしたところで、人の顔を見るとガラス戸にへばりついて餌をねだるようになってきました。
写真では、餌をもらえる期待感のあまり、糞をしてしまっています。
グールドモニター


しかし、そこからは、むしろ「人の顔=餌」という構図が出来上がってしまい、
人の手も餌に間違えてしまうようになってしまいした。

グールドは、「餌がピンセットにつままれて手に握られている」という状況は全く理解できず、
「餌+ピンセット+手=餌」、あるいは「手=餌」という認識になってしまうらしく、
餌でなく手やピンセットの方に全力で向かってくることがままあります。 
手だけ入れてるのに、餌と間違えて噛み付いてそのままぶら下がることもままあります。 
そして、餌を持っているピンセットに噛み付いたときはしばらくぶら下がっています。
歯形もほとんど残らない程度のあっさりした噛み方もあるので、
ブラーンとなっている時はやはり餌と間違えているような気が何となくします。
まあでも本を読むとグールドの性質はこんな感じらしいです。

ちなみに、小さくても歯は鋭く、噛まれると文字通りザックリ切れて大出血になります。
こんなことが今まで数回ありました。
意外と化膿はしません。

最近は、コオロギを数匹あげた後、さらにハンドリングしながら給餌することにしています。
「ハンドリング(=餌をもらえる)=満足」という図式を作るためです。

パブロフの犬と同じ原理です。
ベルの音を聞かせた後に餌をあげるようにすると、
ベルの音を聞いただけで唾液が出るようになるというのと同じ、
新たな反射の形成を狙っています。

給餌直後に体が冷えてしまうということで
このタイミングでハンドリングすることの是非はあるかもしれません。
が、室温を上げて(というか、そもそも常に30度程度あります)、
逆にプレートヒーターと同様にしっかり掌で温めてやるようにすれば消化不良のリスクも低くできますし
いいんではないかと思っています。

最近はハンドリングの最初こそ噴気音をあげていますが、
すぐに噴気音は止み、喉元を膨らます威嚇もやみます。
(ちなみに片手で一眼レフを操作するのは困難なので、この写真はスマホで撮っています。)

最初のうちは目もしっかり開いていますが
グールドモニター

段々と持たれていることも忘れ、
四肢はだらんと力が抜けてきます。
グールドモニター

段々眠くなり
グールドモニター


最後はこんな表情になります。
グールドモニター


このまま、ハンドリングを少しでも怖がらないようになってくれればいいなあ・・・と思います。

が、しかし、何故こんな生き物を慣らそうと苦戦するのか、そもそも買ったのか。
まず買った理由は、アトラスに載っていた二本足で立って斥候する姿に惚れ込んでしまったからです。

左側に大きく載っている姿が、グールドモニターの斥候ポーズです。
手足のたくましさ、斑目模様の美しさ、顔の凛凛しさが際立ちます。
飼育下でも時折この姿は見かけますが、長時間し続けるものではないため、
なかなか写真に収めることができません。 

以前、記事に書きましたようにキープされていたショップでの脱皮不全 により四肢の先端はこんな状態なので
グールドモニター

斥候ポーズが取れるかどうか疑問でしたが、幸い今のところポーズを取れています。 

そして、全くコントロールできないまま1mサイズになればこちらも大怪我することは必至です。
だとすれば、なんとしてでも慣らして
ある程度動きの予測などができるようになっていかなくてはいけません。
また、粗暴とされるモニターが自分に慣れてくれたら・・・という淡い期待もあります。
モニターは野性味溢れるからこそのモニター、と仰る向きもあるでしょうが、
私は厨二的憧れから、慣れてほしいなあ・・・と思ってしまいます。

ちなみにこの後ケージ掃除の時は相変わらず噴気音絶好調でした。
ツンデレです。
グールドモニター