グリーンイグアナは、主にアマゾン川流域に生息しています。
そして、それはかつてマヤ文明が栄えた地域とも 重なります。

大きく開くデュラップ (喉元に垂れている大きなひだです) 、
背中にたてがみのように生えているクレスト (くし状のひだです) が美しく、
何十メートルも高さのある樹冠に棲み、常に人々を見下ろしてきました。

マヤ人たちは彼らイグアナたちを「イツァム・ナー」という「神々を総べる神、善意の神」と同一視し、
崇め奉ってきました。
「イツァム・ナー」とは、マヤ語で「イグアナの家」を意味します。
それは、「世界は巨大な爬虫類から出来ている」という思想から来ています。

この話は部分的に以下の書籍で読み、
「どんな美しく、賢い生き物なんだろうか」と思うことが
「イグアナを飼いたい」と思うきっかけになりました。




グリーンイグアナの中でも、色の異なる品種、
エリスリティック (黄色色素欠乏) 、アザンティック (赤色色素欠乏) 、アルビノ (全色素欠乏)
などがあります。
最初はブルーイグアナとも呼ばれるアザンティックが綺麗かなと思っていましたが、
実際ショップに行ってみるとアザンティックは神経質な個体が多いと店員さんが話してくれました。
グリーンタイプからエリスリティック、アザンティックと品種改良が進んできましたが、
改良が進めば進むほど神経質で慣れにくい印象だとのことでした。

イグアナは草食性のため安全な生き物だと思われやすいのですが、
実際のところ草食性の動物は己の安全を守るために凶暴なことも多く、
イグアナもご多分に漏れません。
サイや象などもそうです。
爪は鋭いですし、噛み付けば何十針も縫わざるを得ない怪我を負います。
尾は成体が本気でひっぱたけば、ジーンズの上からであってもみみずばれになります。

つまり、慣れない状態で成体になってしまうとどうしようもない凶暴な怪獣になってしまうのです。
これは非常に困ります。
ケージの中にたくさんいる中で、私がケージの前に手をかざしてもまったく動ずることなく、
また他の個体がパニックに陥って空いたバスキングスポットに悠々と移動するなど
行動が最も賢げな幼体が、たまたまエリスリティックの個体でした。

クレストが欠損していたりして見た目がしょぼく、体も小さかったので、
店員さんからは「こっちの個体の方が・・・よくないですか?」などと言われましたが、
「賢くなければイグアナでない」と絶対の自信を持ってこの個体を選びました。
 
実際、期待以上の美しさ、賢さで圧倒されます。
馴れさせれば餌をねだりに人に近寄ってきて、膝の上で手から餌を食べます。
ちなみに時間経過で慣れてきたのではなく、餌を介して人に馴れるよう仕向けてきました。
来客があれば威嚇します。
温室の引き戸は自分で開けます。
猫が興味を持って近づいていくと、容赦なく尾で追い払います。
ケージの中のサバンナモニターに近寄って来られると、
慌てて人の膝の上に避難してきます。
が、抱っこは別に喜ぶでもなし、やはり孤高の存在感であります。

おお、神様!!
 くつろぎイグアナ

眠りかけ三白眼でも素敵であります!!
眠りかけイグアナ
 
ちなみに猫は古代エジプトの太陽神であります。
太陽神、猫