カニバリズム cannibalismとは、第一義は「食人俗」のことです。
そして、第二義は「共喰い」のことです。

サソリたちの中には、
「共喰いを積極的にする種」、
「共喰いをすることもしないこともある種」
「共喰いをしない種」
があります。

私の飼っている(た)サソリたちのうち、
デザートヘアリースコーピオン:「共喰いを積極的にする種」
イスラエルゴールデンスコーピオン:「共喰いをすることもしないこともある種」
エンペラースコーピオン:「共喰いをしない種」
でした。

参考文献:

(この本の中に、「cannibalism:共喰い」という言葉が出てきます。)

なぜ、遺伝子レベルで共喰いするか否かが規定されていったかの過程は
本には書かれていませんでしたが、想像すると興味深いものがあります。
共喰いを積極的に行う種を取り巻く環境においては、同種に出会った場合、
交尾のパートナーを得るより共喰いして生き延びる方が子孫を残しやすかったのでしょう。
逆に、共喰いをしない種においては、
共喰いせずに交尾のパートナーを得た方が子孫を残しやすかったのでしょう。
その環境の違いとは、餌の量だったかもしれませんし、
乾季・雨季の有無だったかもしれませんし、あるいは全く他の要因だったかもしれません。

4億年以上前から存在したとされるサソリですが、
彼らは地球上の気候の厳しい地域において生き延びるために様々な進化を遂げてきたのです。
共喰いをせず寄り添うようにして生きているエンペラースコーピオンたち、
そして逆に生涯孤独に、時に25年生きるデザートヘアリースコーピオンを見ながら、日々感慨に耽ります。

餌を懸命に食べるエンペラースコーピオン
餌を食べるエンペラースコーピオン