キミカブラック、ノーマルタイプのアルバーティスパイソンがさかんに吻端を床に押し付け、
くしゃみを頻回にしていました。
1分に1回程度、かなりの頻度です。

最初は呼吸器疾患を疑いました。
文献によれば、時に分泌物を周囲に擦りつける行動も見られるそうです。
が、分泌物らしいものは見当たらず、
むしろ体の脱皮が近いサインの方が目立っていました。

とりあえず、脱皮に関しては出来ていないようだから、
最初に目に付いたトラブル、脱皮に対処することにしました。
温水に漬けてしばらく様子を見るか・・・と思いました。

30分後、トラブルの元が明らかになりました。

脱皮殻が鼻孔周辺に浮き上がり、それが刺激になって
頻回なくしゃみをしていたのです。
吻端をさかんに床に擦りつけていたのも、
そこから脱皮しようとしていたのだとわかりました。

ゆっくり、数回に分け温水に漬け、体中の脱皮殻を丁寧に取り除きました。

ありがたいことにキミカブラックの中でも大人しい方のノーマルタイプでしたので、
1回軽くアタックされただけで済みました。

頭部は特に慎重に剥きました。
3度ほど温水に漬け直したかと思います。
ピット器官周囲の凹凸の多い箇所、眼球、下顎など剥くのに手間を要し、
時にピンセットも使用して剥き残し、あるいは逆に損傷のないよう
丁寧に 作業しました。

頭部の脱皮殻が外れた時、
「!!!」
と思いました。

そこには頭部全体に架かる大きな虹そのものがありました。

レインボーボアはもちろん虹色です。
鱗が一つ一つプリズムのように光り、
全体に柔らかい光を発します。

が、アルバーティスパイソンの頭部は硬質であり、
そこに虹が架かるともはや神懸かって見えました。

側腹部から腹部に掛けてもプリズムのように光っていました。

 「私はヘビ属の雄、アルバーティスパイソンだ。
何物にも決して屈しない。」
アルバーティスパイソン、頭部の輝き
 頭部が虹色に光っているのが見えるかと思います。
写真では小さくしか写りませんが、実際は全体が光っています。
そして、この睨めるが如き目力が見るものを圧倒します。

側腹部も虹が架かっています。
 アルバーティスパイソン、側腹部の輝き

輝く鱗の小さな傷も、ワイルド個体ならではの「何物にも屈せず、闘ってきた証」そのものです。
アルバーティスパイソン、ワイルドの証

・・・今日もまた、アルバーティスパイソンの記事を書いてしまいました。