ブラジルレインボーボアの拒食は10月~11月頃から始まり、
床材交換、湿度調整などに気を遣い、
一旦は回復したかのように見えました。

が、その後は拒食が再発しました。

非常に困っていました。

そんな時、ふと「成長につれて水入れがもうだいぶ小さいな」と思い
水容器をかなり大き目のものに替えました。

替える際、ブラジルレインボーボア本体をまじまじと見ていると大問題を発見しました。
普段は拒食中の個体をハンドリングすることは避けていますが、
ふと気づきました。
尾の先端が1㎝程度が黒く完全に壊死していたのです。

明らかに脱皮不全により死んだ組織でした。
(なお、幸い総排泄孔よりはぐっと尾部先端に近く、
総排泄孔は特に異常は認められませんでした。)

「これが拒食の原因だったのでは」と思い
日々のヘビの摂餌、脱皮について記録したノートで振り返ってみました。

「10月1日、ブラジルレインボーボア脱皮。
10月の20日頃から摂餌が激減。」
という経時的変化が明らかになりました。

これは時系列的に見ると尾の壊死というストレスがあって、
拒食に至ったものと考えられました。

今週末に獣医さんのところでダイヤモンドバックテラピンの定期処置の予約を取っていたので、
この壊死箇所も診てもらおうと思いました。
局所麻酔をして、壊死部分を切離、かな・・・などと考えていました。

とりあえず大きなサイズの水容器を入れたところ、
早々に水容器の中に移動しました。
今までの成長スピードを考えたら、もうとっくに水容器は小さかったのです。

全身状態は悪くないようでしたので週末の獣医さんまで経過を見守ろうと思っていたところ、
昨日脱皮した形跡を発見しました。

「これはもしかしたら」と思い見てみると、
やはり壊死部分でぴったりと脱皮殻が止まってしまっています。 

脱皮殻をそっと剥いていきます。
すると、壊死部分は何の抵抗もなく脱皮殻の方へくっついていきました。

その壊死組織が取れたところの箇所の写真です。
 ブラジルレインボーボア、壊死組織が取れたところの箇所です

出血も軽微なものでしたので、圧迫止血をした後、
イソジンで消毒しておきました。

30分おきに何度かチェックしましたが、
特にそれ以上の出血なども見られませんでした。 

とりあえず今日はこの処置がストレスになったでしょうから、
そっとそのまま置いておきました。

翌日、「多分、いける・・・」という期待と共に
軽い霧吹きを先行させてマウスを投入しました。

5分後・・・
食べている!!!

ブラジルレインボーボア、食べている!!!1

食べている!!!
ブラジルレインボーボア、食べている!!!2
 
食べている・・・!!!
食べ終わりそうだ・・・!!!
ブラジルレインボーボア、食べている!!!3
 
今回の症例で学んだことは、

・拒食に陥った時はまず最低限のハンドリングで全身に問題がないことを確認する。
  ヘビのチェックが終わったらそれから環境の見直しを行う。
  経過を観るのはこの2点を十分行った上でとする。

・ヘビの脱皮に際しては、脱皮後必ず尾の先端まで脱皮殻が抜けていることを確認する。

・湿度に弱い一部のヘビを除き、水容器は全身が浸かれるものを選ぶ。

といった点でした。

当たり前のことのように思われるかもしれませんが、
当たり前のことができていませんでした。

こういったピットフォールが本当に重要だと思い知りました。