昨年11月に購入したグリーンイグアナおよび今年1月末に購入したアンボンアオジタトカゲにダニが付いていた件については先日少々書かせていただきました。
ダニは爬虫類飼育をしていく上で避けて通れない問題なので(購入してきた個体に付いていないことが望ましいものの、しばしば付いています)、かかりつけの獣医さんに教えていただいた撃退方法について改めて述べさせていただきます。

撃退の前に、簡単に私の個体の場合の発見経緯を書かせていただこうと思います。
ヘビなどでは、個体が水に入った後ににダニが浮いていることがあるようです。
私の場合は購入した個体をペットシーツに載せていてしばらくして見てみると赤や茶色の小さい粒がペットシーツに落ちており、それが蠢いていて初めて気が付きました。
それでも、イグアナに付いていた赤いダニはあまりにも元々小さく人工飼料のカスにも似ていたため2か月間程気づきませんでした。
血液を吸って丸々としていたものを潰して初めて気が付きました。
無論、体をくまなく観察して早期発見することが一番大切ですが、グリーンイグアナはエリスリティック(黄色色素の欠乏した品種で、体全体が褐色~橙色をしています。部分的に色素が残存していることもあります。)で地の色がダニによく似ていたため、「ダニがいる」という眼差しで見てもなかなか発見することができませんでした。
それでも、クレスト(背部に生えているトゲのようなものです)周囲をよく観察すると小さい粒々が動いているのが見えました。

次に、ダニの撃退方法についてです。
薬局でアース製薬から販売されている「バポナ」という有機リン農薬樹脂シートを購入してきます。
バポナ


これは2012年5月まで購入に当たり書面の必要な劇薬指定でしたが、以降それは解除され第一類医薬品となっています。
「虫コナーズ」では効果はありません。
第一類医薬品は薬局に薬剤師さんがいる時でしか買えません。
まずはそこで爬虫類を置いている部屋の広さに合った「~畳用」のバポナを購入してきます。
爬虫類を飼育している人はしばしば多くのケージ、個体を所有していることが多く、仮に1個のケージでダニが見つかったとしても、他のケージ総てに対し感染が拡大している可能性があります。
このため、部屋の中にケージのある棚の反対側にバポナを吊るして様子を見ます。
バポナは空気より重いので部屋の空気の下の方に貯留します。
一日一回空気を入れ替えて空気中の濃度が高くなり過ぎないようにします。
バポナは化学兵器のサリンと同様の機序を持ちますので、人や生体に影響が出ないとも限りません。
もし体調が不調になることがあれば中止して、程度次第で時に急いで医師を受診することが必要になります。
また、この駆除を行っている間はなるたけケージ内はシンプルなレイアウトとし、ケージ内の清潔にいつも以上に気を配らなくてはいけません。
加えて、生餌のコオロギなどを保管している場合は同じ部屋に置いておくと全滅の可能性がありますので他の場所へ移しておきます(能書きにはゴキブリの駆虫も可能と書いてあります)。
ダニの撃退方法として、小さく切ったバポナをケージ内に吊るす、生体の体に犬猫用フロントラインを塗るなどもあるようです。
が、前者後者の方法とも他ケージへ移行しているダニに対応できないこと、後者の方法では顔に塗れないのでその部分が駆除不十分になってしまうことなどから、部屋にバポナを吊るす方法がお勧めなのだと獣医さんは言っていました。
ダニは、不快である、病原体の保有者となるなどの問題点に加え、脱皮不全なども引き起こします。 なるたけ速やかに除去してやらなくてはいけません。
下の写真は11月に購入した当初のイグアナですが、脱皮不全からクレストがボロボロになっており、足趾も部分的に欠落してしまっていました。脱皮不全は、残存した皮膚の部分が縮まることによってその部分の血流を悪化させて脱落させてしまうことがあるのです。

2014020306