とげ男の毎日

トゲオアガマ好きの爬虫類日記です。

カテゴリ: トゲオアガマ

トゲオアガマを飼い始めて当初、我々は一つの事実に驚きます。
それは、「トゲオアガマのケージには水容器が不要である」ということです。

以前、獣医さんに水容器の是非について聞いてみたところ、
「入れても入れなくてもどちらでもよい、
ただ、ひっくり返って湿度が上がったりするくらいだったら入れない方がよい。
トゲオアガマは基本的に溜まり水は飲まない。
繁殖個体だと飲むものもいるが。
健康な個体であれば、食餌から得る水と、
自分の脂肪を代謝して得られる水で十分にまかなうことが出来る。」
と言われました。

確かに、 調べてみたところ彼らの生息区域は年間5mmしか雨が降りません。
そんな環境では、雨水や溜まり水は期待できません。


 
上記の本によると、やはり大半の飼育者、ブリーダーが水容器を使用していないようです。
(上記の本の登場頻度が高すぎて、もはやステマかというレベルです・・・。
他の本もいずれレビューしてみたいと思いますが。 )

脱水、高タンパク食に伴う尿路結石に注意して育てていってあげたいと思います。

そして、初登場、汽水域に生息する唯一のカメ、ダイヤモンドバックテラピンです。

こんにちは、ニコニコ
ダイヤモンドバックテラピン、笑顔のように見えるが実はただの顔の模様である

ワヒャー
ダイヤモンドバックテラピン、夢中になって餌を食べている

トゲオアガマが大好きです。
大好きなので長生きしてほしいです。

長生きしてもらうにあたり、食餌内容は重要であります。
当ブログにちらほら出ている下記の書籍から、
食餌内容についての部分を抜粋して検討してみようと思います。


ちなみに著者は長年にわたり
トゲオアガマや他爬虫類、アガマ属のトカゲの飼育、繁殖に携わってきた人物だということです。

以下、意訳・抜粋です。


  まず、トゲオアガマは草食性ですが、
  その消化管系統は同じく草食性の馬やウサギに似ています。
  トゲオアガマの消化の大半は大腸で行われ、
  消化には細菌が大きく関与しています。
  この消化システムを「後腸発酵」と呼びます。
  こういったシステムはあまり効率的ではなく、
  低栄養の餌を大量に食べている動物によく見られます。
  動物性の餌を摂るには適していません。

  餌は毎日与えてください。
  ただし、体重を測定して、調整を加えながら行ってください。

  食餌の内容は同じ草食のイグアナに似ています。
  葉野菜(ただしカルシウムの吸収を阻害するほうれん草は除く)、
  スーパーで売っているような「春野菜ミックス」、
  ご家庭で無農薬で育てたハーブなども良いです。
  ニンジンなどをトッピングしてもよいでしょう。
  バラエティ豊かな新鮮野菜を与えましょう。
  冷凍野菜も使っても構いませんが、新鮮な野菜程の栄養は期待できません。
  果物も少量なら構わないでしょう。
  が、柑橘類は消化管にダメージを与える可能性があるので、避けます。
  一日の終わりに少量残るくらいの量を与えましょう。

  新鮮な野菜とは別に、乾燥豆類も与えてください。
  タンパク質の摂取が期待できます。
  ハッチリング、あるいは幼体のトゲオアガマには豆挽きで挽いて、
  小さくして与えてやってください。
  豆類は一日中食べられる状態にしましょう。
  鳥の種なども、自然界での食餌に含まれているため
  与えてよいでしょう。

  虫を給餌するのは長年議論になってきましたし、
  現在も議論の余地があるところです。
  が、虫を多く給餌することで腎機能障害、あるいは腎不全になることはよく知られていますので、
  1か月に1回以下に留めることをお勧めします。

  トゲオアガマは花やつぼみも喜んで食べることが知られていますが、
  花屋ではなく食品店で購入してください。
  花屋の花は保存料が添加されていることが多いためです。


・・・とこんなところでしょうか。

くつろぎ
(左からエジプトトゲオアガマ、サバクトゲオアガマ)
エジプトトゲオアガマ・サバクトゲオアガマが朝日の中でくつろいでいる


最初に、「毎日給餌する」とのことですが、日本においてはこれは一概に言えないかもしれません。
文中に「体重を見ながら調整する」ともあります。

まず、多頭飼育の場合、餌の1回量を減らすという形で調整してしまうと、
下位のトゲオアガマが餌にありつけなくなってしまうかもしれません。
そうすると、毎日餌を食べられないトゲオアガマがでてきます。
だとすると、餌はある程度しっかりボリュームを持たせるようにして、
餌をあげる頻度で調整せざるを得ません。

さらに、獣医さんからも「葉野菜の餌は毎日あげないように。
尿路結石ができやすくなるから。
豆類は常に食べられるようにしておくように。」と指導されています。
日本では小松菜、チンゲン菜など高タンパクな葉野菜しかスーパーで手に入りませんが、、
海外だと低タンパクな葉野菜も入手が簡単だったりするのかもしれません。
高タンパクな葉野菜を毎日モリモリ食べていたら、尿路結石になりやすいのでしょう。
豆もタンパクを含むので、この点に関しては私自身疑問ですが。

今まで葉野菜に関しては3日に1回給餌していましたが、
一部体重が減少しているトゲオアガマもいますので、
これからは2日に1回給餌してみようと思います。
豆類を一日中置いておくのは変えません。

多分、上機嫌です
(トーマストゲオアガマ)
上機嫌には到底見えない顔で多分上機嫌なトーマストゲオアガマ



リクガメ飼育などで、高タンパクな小松菜などの葉野菜よりも低タンパクな野草の方が望ましく、
「家庭菜園で育てた野草を与える」というのはよくお勧めされていますが、
実際のところ多忙な我々にとって野草を育てたりするのはなかなか難しいです。
また、野草を育てる土も気を付けないとあらかじめ人工肥料が添加されていたりするので、
必ずしも家庭菜園が安全とは言い切れないように思います。
逆に堆肥などが添加されていた場合、今度は寄生虫が心配です。
無論、無農薬、油かすで育てたクローバーなどを与えられればそれに越したことはないのでしょうが。

多分、笑顔です
到底笑顔には見えないけれどもおそらく餌でお腹が満たされて笑顔になっていると思しいトーマストゲオアガマ


虫の給餌についても言及されています。
なぜ植物性タンパクは好ましく、動物性タンパクが腎機能障害を引き起こすのか、正直わかりません。
ただ、これらのタンパク質は組成するアミノ酸がだいぶ違うようですので、
そういった違いが腎機能への影響の違いへと繋がっているのでしょう。
ちなみに私は全く虫を与えていません。

オッ
(エジプトトゲオアガマ)
餌を見て思わず身を乗り出している2匹のエジプトトゲオアガマ


花は日本で手にはいる食用のものと言えば、
食用菊でしょうか。
逆に、それ以外のものが思いつきません。

後ろの人、目がいっちゃってます。
ピントが合っていないせいだと思いたい。
サバクトゲオアガマ・エジプトトゲオアガマ。特に、ピントが合っていないせいかもしれないが後ろのエジプトトゲオアガマの目がいっちゃっている



ムシャムシャ
(ツギオミカドヤモリ)
 餌を貪っているのか、不愉快でスプーンに噛み付いているのか判然としないツギオミカドヤモリ

本来の給餌予定日の本日が私の仕事上給餌できなかったため、昨日トゲオアガマ給餌日となりました。
一日しか間が空いていないせいか、前回ほどの熱狂はなかったです。

が、一昨日給餌日であったイグアナがおこぼれを欲しがりやってきました。
肩にしがみついてきたのでつい笑顔がこぼれ、小松菜をひとかけらだけあげました。

クレクレ
グリーンイグアナ
 

ちなみに、イグアナは専用の温室もあるものの出入り自由で、半ば放し飼いになっています。
もう少し暖かい気候になってから放し飼いにしようと思っていたのですが、
以前手の上で給餌している時に好奇心から食餌後に室内を走り回るようになってしまいました。
それならいっそ放し飼いに適するように外と中とを繋ぐコルク棒を付けたりして体裁を整えました。
放し飼いの体裁を整えてからは、
食餌後ちゃんと自分の温室に戻ってバスキングしたりプレートヒーターで腹を温めたりするので、 
まあ様子を見ています。

イグアナケージ 
ガラス面は、鼻から吹き出す塩水によって汚れてしまっています。
掃除しなくてはいけません。
 
食餌の後も含む、バスキングは重要です。
彼らは自分の体が必要な時に温まりに行って、代謝を上げて活動、あるいは消化などします。
トゲオアガマのケージのバスキングおよび一番温度が低いところの温度をそれぞれ測ってみました。

トーマストゲオアガマケージ
(使用バスキングランプ150W、ケージサイズ120cm)
バスキングスポット直下:65度
一番温度が低いところ:31度
トーマストゲオアガマケージ 

他アガマケージ
(エジプトトゲオアガマ2匹、ゲイリートゲオアガマ2匹、サバクトゲオアガマ1匹)

(使用バスキングランプ150W、ケージサイズ120cm)
バスキングスポット直下:68度
一番温度が低いところ:32度
(写っているのはエジプトトゲオアガマです)
トゲオアガマケージ
 

しかし一番大切なのは、そこに表示される温度ではなく、個体が
バスキングスポットで温まる→活動→また温まりに来る
というサイクルで動けていることです。
また、低いところの温度が適切に低くないと、
ずっと体が過剰に温まっていることになり今度は衰弱してしまいます。
温度が高いところから低いところまで存在することを、「温度勾配がある」といいます。

時に颯爽と
(トーマストゲオアガマ)
トーマストゲオアガマ

時に愛らしく
(ゲイリートゲオアガマ)
トゲオアガマ


ゲイリートゲオアガマ

時に険しく
(キタアオジタトカゲ)
キタアオジタトカゲ

 
時にこっそりと
(ヒョウモントカゲモドキ)
ヒョウモントカゲモドキ
 

トゲオアガマの床材については、ショップの店員さんに「水草用土」と「鳥用タネ」をそれぞれ勧められたことがあります。
が、実際のところどうなのでしょう?
下記書籍を参考にしてまとめてみました。

Uromastyx (Complete Herp Care)
John F. Taylor
TFH Publications, Inc.
2012-12-01


まず、順番に使っていろいろ試してみるとよいそうです。
では、一番目の床材で「人工芝」あるいは「カーペット」です。
カーペットをケージに使おうとする人がいることにも驚きましたが。人工芝は彼らの穴を掘りたがる性質に一致しておらず、カーペットは手が繊維に絡まってちぎれてしまったり、首が絡まって死んだりするのであまりお勧めできません。
次に「園芸用土」です。これは、人工肥料が含まれていたり、保温性が低く保湿性が高いことからお勧めできません。(ただの土ならともかく、わざわざ園芸用のものを買ってきて使う人などいるのでしょうか。) 
次が「牧草ペレット」です。これは誤飲による影響もなく、むしろ栄養豊かですが、見た目が自然でない、排泄物を吸収した後の処理が大変などといったことが挙げられます。ので勧められません。
そして、「新聞」です。
新聞を短冊状に切ったものは以前から爬虫類業界では安心のクオリティです。
誤飲しにくい、あるいはしても問題にならないという利点もあります。
しかし、トゲオアガマでは掘りたがる性質に適さないことや インクが生体に影響を及ぼす可能性があるのでやはり勧められません。
そして次は「鳥用タネ」です。 これは、一部ブリーダーの間でも評判がよいそうです。
最後に著者本人が最も勧めるのが「砂」です。重いのが難点ですが、細かいタイプを選べば誤飲による腸閉塞も起こしません。爬虫類用である必要もなく、子供の砂場用の砂でよいと書いてあります。

現在は、水草用土と鳥用タネの混ざった床材のケージと、水草用土の床材のケージとあります。次に試すべきは砂ですかね。 

トゲオアガマはなぜか舌をヘビか何かのようにちょろちょろ出して床材を舐めながら歩いていることがあります。
グリーンイグアナでも同じような現象をよく見ます。
トゲオアガマの場合、ちょろちょろ口の中に入っていくこれが土だったりすると、ものによっては腸閉塞を起こしてしまうようです。
非常に可愛い仕草ですが、どうしたものか悩みます。 

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